Dream Story
Les autres me
01.【Premonition】 02.【Reunion / Confusion】 03.【Enchante】 04.【Avis】 05.【Pause-temps】 06.【panier-repas】 07.【l'heure du dejeuner】 08.【Apres l'ecole】 09.【Burger World】 10.【Regle】 11.【auto haine】 12.【sermonner】 13.【Maniere】 14.【Dans la Accueil】-Si mon- 15.【Dans la Accueil】-Si Ryou-

16.【La privation de sommeil】
⇒+ remise +
⇒+ aller a TEXTE +
⇒+ aller a principal +


 思っていたよりもルールは簡単だった。
しかし想像以上に難解な絵札…カードの使い方。
一枚一枚が複雑に絡まり合い…私はショート寸前。

 武藤君の説明はとても的確で解りやすかった。
人に教えるには、その三倍理解していなければならないと聞く。
ならば余程詳しいのだろう。
いや、詳しいどころでは無い。
デュエリストキングダムで準優勝した城之内君に手解きをしたのも武藤君なのだそうだ。

 そして、彼が優勝者。

 その大会がどんなものかは解らないけど、きっと相当の実力なのだろう。
私の頭はパンク寸前だった訳だが…詰まる度に実際にカードを使って丁寧に教えてくれる。

「大体こんな感じかなぁ〜!」
「…う…ん…。」
「うわぁーもー何か頭が一杯だよー!」
「初めはみんなそんなもんだよ。」
「一気に言い過ぎちゃったかなぁ…?」

 了と武藤君が優しく言葉をかけてくれる。

「いや、凄く解りやすかった!!」
「でもこれ…実際自分がやるとなると…大変そうだね…。」

 考えただけで頭が痛くなる。

「だけどよぉ!上手い事罠に引っ掛けられたら気持ち良いぜ?」

 城之内君が悪戯っ子の顔で笑う。
私は…如何しても自分が城之内君の罠に引っ掛かる所しか想像出来ない。

「あっ、そろそろ時間だわ。」
「えぇっ!もうそんな時間?」
「え!?そうなの!?」

 驚いた…何時の間にそんなに時間が経っていたのだろう。
確か彼女の勤務開始時間迄はかなり余裕があった筈なのに。
そう言えば運ばれて来た料理も気が付けば既に綺麗に食べ尽くしている。
あ…あれ…?そんなに集中していたのだろうか…?

「真崎さんと全然お話出来なかった…。」
「何言ってるのよ!また学校で話せるじゃないっ。」

 本当に残念だ。
もう行ってしまうと思うと寂しくなる私に、彼女はウインクして応える。
そうだ。何も今日だけじゃない。これから毎日会えるんだ。

「うんっ。」
「バイト、頑張ってね!」
「へますんなよ〜?」
「もう、失礼ね。」
「じゃあね!ごゆっくりーっ。」

 手を振りながら小走りで去って行く。

「真崎さんて可愛い人ね。」

 明るくて優しくて。
皆の中ではきっとお姉さん的な存在なのだろう。

 不意に感じる視線。
その方向に顔を向けると…了がきょとんとしている。
…何だろう?
私は「ね?」と笑顔で同意を求めると漸っと笑い、「そうだね。」と返してくれる。

…?何だろう…?