Short Story
A deadly week
【何もかも真っ白な月曜日】 【殺した火曜日】 【泣き出したい水曜日】 【甘すぎる木曜日】 【飛び降りた金曜日】 【それでも廻る土曜日】 【全てが終わる日曜日】


⇒+ remise +
⇒+ aller a TEXTE +
⇒+ aller a principal +


身体がだるい。
何もしたくない。
何だか如何でも良くなった。
もうなんでもいいや。
さっきから携帯が鳴ってる。
煩いなぁ。
今何時だろう。
そうか…もうこんな時間か。
お腹減ったな。
でもめんどくさい。
…煩いなぁ。
好い加減諦めたら良いのに。
バカじゃないの?
…。
何で目が醒めてしまったんだろう?
ボクは何時夢から醒めてしまったんだろう。
何時からが夢で何処からが現実なのか
もうそんな事も解らない。
上手に考える事が出来ない。
電子音が思考を遮る。
苛々する。
起き上がるのも億劫だったけど。
この煩わしさから開放されるなら。
だから携帯はシンクに捨てて仕舞った。
束の間の静寂。
無音。
ボクはもう一度意識から手を離そうとした。
だけどー

今度はより大きな電子音。
部屋中に響く。
ドアの向こうからボクを呼ぶ声。
…煩い。
一体何。
嫌だ。
放っておいてくれ。
期待とは裏腹に一向に止む気配は無い。
仕方無しに玄関を開ける。
其処には見知った顔。
頻りに如何したんだとか大丈夫かとか囃し立てられる。
本当に煩わしい。
自然に上がる口角。
今のボクは上手に笑えているのかな?
「あれ?」
「如何したの?みんな。」
それはこっちの台詞だと城之内くんと本田くんが言う。
心配したんだよと遊戯くん。
大丈夫なのかと杏子ちゃんが不安気な表情で問う。
ボクが望んでいたものは一体、
果たしてこれだったのだろうか?
今のボクを見て
キミなら何て言うだろうか?
こんな時、
ボクが如何したら良いか解らない時、
キミならー

「あぁ。ボクなら大丈夫だよ。」

一体何が大丈夫なんだろう。






『甘すぎる木曜日』